サイト引っ越し(ドメイン移管・DNS設定)の流れ
サイトの引っ越しは何度かしていますが、いつも行きあたりばったりでなんとなく調べた通りにやっていただけで、仕組みを完全には理解していなかったので、ちょっと整理してみました。
はじめに
サイトの引っ越しをする時に分けて考えなければいけないのが、サーバの移行とドメインの移行です。サーバの移行はサイトデータを別のサーバへ移すこと。ドメイン移行は、レジストラと呼ばれるドメイン管理会社を変更することです。
サーバ移行の方はなんとなくわかりやすいのですが、ドメインの移行については少しわかりずらいですね。これについては、ドメインの移管とDNSの設定をさらに分けて考えると良いかもしれません。今回はその辺りをまとめてみました。
ドメイン移管
ドメインの移管とは、ドメインの管理会社(レジストラ)を変更することです。ドメインの移管をしたからといってサイトが移管先のサーバに変更されるわけではありません。あくまでも自分のドメインを管理してもらう会社を変更するだけです。変更しても運営サイトが繋がらなくなったり、何か設定をしないといけないという事は基本的にはありません。
DNS
DNS(ドメインネームサーバ)は、ドメインとサーバを紐付ける役割をしています。つまり、ドメインへのアクセスがあった場合にどの場所(サーバ)を見に行くかを決めています。これは、レジストラで管理されています。ドメインの移管をした場合は、移管元のDNS設定が移管先へと自動的に引き継がれる場合が多いため、運営サイトが繋がらなくなるといった事はありません。DNS設定を手動で変更することも可能です。
サイト引っ越しの手順
ドメインの移管をせず、サーバの変更のみする場合
ドメイン管理会社を変更せずにサーバを引っ越す場合は、引越し先のサーバに新しいサイトデータを移し、ドメインの追加設定をします。
ドメインを追加したからといってサイトが直ちに新しいサーバに切り替わるわけではありません。ドメインの参照先がこちらに切り替わった時のための受け入れ準備です。
次に、DNSの設定をします。これは、ドメイン管理会社のサイト内で行います。この設定をすることでサイトが新しいサーバに切り替わります。
変更前は、DNSアドレスとして引越し前のネームサーバアドレスが設定されているはずですが、それを引越し先のDNSアドレスに変更します。(DNSアドレスはサーバ会社が公開指定しているものを使います)
以上の設定が終われば、順次ドメインの参照先が引越し先のサーバへ変わっていきます。(DNSの仕組み上、同時にすべてのアクセスが切り替わるわけではありません)
ドメインの移管とサーバの変更をする場合
まずは上記同様、サイトのデータを新しいサーバへ移行し、ドメインの追加設定をしておきます。
次に、ドメインの移管とDNS切り替えを同時に行おうとせず、分けて考えた方が良いかもしれません。
すぐに引っ越しをしたい場合は、先にDNSアドレスの変更(上記の手順)をします。というのも、ドメインの移管には5~10日ほどかかるからです。DNSの切り替えさえしてしまえば、サイトの引っ越し自体は完了です。落ち着いてドメインの移管申請をすれば良いです。
急いでいない場合は、どちらが先でも良いですが、ドメインの有効期限が迫っている場合などは、先にドメインの移管手続きをしてしまった方がいいですね。移管完了後に移管先のDNSの設定を引越し先のサーバのネームサーバアドレスに変更してサイトの引っ越しを完了させます。
まとめ
自分はドメイン移管とDNSの設定が混ざって認識していました。ドメインの移管はドメイン管理会社を変更するだけのこと。DNSアドレスを変更しなければサイトは引っ越せない。逆にドメインの移管をせずとも、DNSアドレスを変更すれば、サイトの引っ越し(サーバの変更)はできるという事ですね。
次は、ドメインの移管手続きについて詳しくまとめてみたいと思います。
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