さくらインターネットにcomposerをインストールする(初心者向け)

最近、新規にサーバを調達した時、composerが入っていなかったのでインストールした時のメモ。

契約したサーバはさくらインターネットの共用サーバ。こちらには初めからcomposerがインストールされていないんですね。エックスサーバーの方は最初からインストールされています。さくらは以前にも利用していたけどその時は使えていた記憶が。多分自分で調べながらインストールしたのだろう。

今回はいい機会なので、composerのインストールについて初心者用にメモを残すことにしました。

前提

サーバへSSHで接続できている前提です。まだの方は、過去記事を参考にしてください。

レンタルサーバにSSH接続をする方法(エックスサーバー、さくらのレンタルサーバ)

インストールコマンド

まず最初にせっかちさんのために、すべてのコマンドを書いておきます。

以上のコマンドでcomposerは使えるようになります。

ポイントは「bin」ディレクトリ。さくらインターネットは、初めから「bin」というディレクトリにパスが通っているので、「bin」の中にcomposerを入れてあげればインストール完了。

解説

今回は、初心者向けにということで、コマンドの意味を解説しながら何をやっているのか理解していきたいと思います。

ホームディレクトリに移動

まずは、以下のコマンドでホームディレクトリに移動します。

「cd」はチェンジディレクトリ(change directory)の意味で、「~」(チルダ)はホームディレクトリを指します。

次のコマンドでcomposerをダウンロードするので、ダウンロードしたい場所に移動しておくということです。

composerをダウンロード

次にcomposer本体をダウンロードします。以下のコマンドでダウンロードできます。

実行するとホームディレクトリに「composer.phar」というファイルがダウンロードされます。

タイトルでcomposerをインストールと言っていますが、「composer.phar」がcomposer本体なので、ダウンロード=インストールということですね。

なので、この時点で既にcomposerは使えます。以下のコマンドを実行してみてください。

バージョン情報が出ればインストールできています。

しかし、ホームディレクトリに置いたままだと、毎回この場所を指定して実行しなければいけないので、複数のプロジェクト内から呼び出す時に面倒です。例えば、さくらの公開ディレクトリ(www)に「myprogect」というディレクトリを作って、その中から使用する場合、以下のようなコマンドを打たなければいけません。

面倒ですね?そこで「パスを通す」という作業をします。

パスを通すとは

目的のファイルまでのパスを予め設定しておいて、毎回パスを指定する手間を省くための作業です。つまり、どの場所からも「composer.phar ○○」というようにコマンドが打てるようになります。

具体的には、「.cshrc」というファイルの中に設定します。ホームディレクトリに初めから用意されているはずなので、中を覗いてみましょう。以下のような一文が見つかるはずです。

ここに既に複数のパスが書き込まれています。(半角スペースで区切られていますが、「:」で区切る場合もあるようです。)

「$HOME」が付いていない各パスは、ホームディレクトリよりも上の階層(共用部分)のパスです。

それぞれのディレクトリにはさくらにインストール済みのたくさんのアプリケーションが入っています。そこへのパスがすでに通っていることになりますね。パスの並び順は直接優先順位になります。初めのパス内に見つからない場合は次のパスを試す。を繰り返し、見つかったらアプリケーションを実行します。

最後のパスを見てみてください。「$HOME/bin」とあります。「$HOME」は「~」と同義です。つまりホームディレクトリ内の「bin」というディレクトリへのパスが最初から通してあるんですね。つまりのつまり、「bin」というディレクトリを作成してその中にcomposerを入れれば、パスが通って「composer.phar ○○」というコマンドが打てるようになるのです。

別のディレクトリへインストールしたい場合は、新しくパスを通す必要があります。この後の「補足」を参照してください。

「bin」ディレクトリを作成

さっそく「bin」というディレクトリを作りましょう。

「mkdir」はメイクディレクトリ(make directory)の意味。

composerを移動してリネーム

そしてcomposerを「bin」へ移動しますが、ついでにリネームもしておきましょう。というのも、通常composerコマンドを打つ時は「composer ○○」って打ちますよね?でも今は、「composer.phar ○○」と打たなければいけません。これは単純にファイルの名前が違うからです。なので、ファイル名を「composer」に変更します。

「mv」はムーブ(move)の意味。初めに移動元のパス、次に移動先のパスを指定する。

上記のコマンドで移動とリネームを同時に行っています。

確認

以下のコマンドでバージョンが表示されれば成功。

これで、どの場所からも「composer ○○」というコマンドが使えるようになりました。

補足

「bin」ではなく「usr/local/bin」というディレクトリにインストールしたい場合は、以下のようなコマンドになります。

「mkdir」の「-p」オプションはすべてのディレクトリを作成するという意味です。

この場合、「usr/local/bin」へのパスが通っていないため、新たにパスを通す必要があります。

「.cshrc」のset pathに「$HOME/usr/local/bin」を追記するか、bashを使っている場合は、「.bashrc」または「.bash_profile」に以下を追記(ない場合は作成)。

PATH=$PATH:$HOME/usr/local/bin
export PATH

「.cshrc」や「.bashrc」を変更した場合は、以下のようにsourceコマンドで反映させるか、ログインし直す必要があります。

以上で、どの場所からも「composer ○○」というコマンドが使えるようになりました。